ある日、テレビドラマを見ていたら
(実際のところは、見ていたわけではなく、テレビをつけたままパソコンに向かっていたら)
子供の世話を人に任せて、外で難する男性上司が登場して、
言いたい放題。
「保育園の費用と同程度しか稼げないなら、家に居て、子供の世話をしろ!」
なんていうセリフも飛び出す。
(おそらく、脚本家は,女性だと感じる。)
働きたい「有能な」お母さん、
ハードな状況で孤軍奮闘しているお母さんが聞けば、頭から湯気が出るだろう。
それは、脚本家の狙いなので、挑発に乗ったら、番組制作者の思うツボだ。
わざと、狙っているに違いない。
仕事に取り組む姿勢は、男性と同じ女性もいるが、
逆に、女性であることを言い訳に、しっかり責任を持って仕事をしていない女性もいる。
(責任を持って仕事をしない、ダメ男性もいるが。)
大黒柱としてお金を稼ぐには、それだけのことをしている。
ほんのちょっと社会勉強程度に「お仕事」をして、お小遣いを稼いで、
「私は仕事をしているのよ! 家事を分担して!!!」
と堂々と家事の折半を詰め寄る人もいる。
夫に代わって、大黒柱として働ける妻は、いったいどれだけいるのだろうか?
(夫に働けない理由がある場合は別として)
「明日から、オレが家事するから、お前が働いてくれ」
と言われて、喜んで選手交代をする妻は、どれぐらいいるだろうか。
突然、働けと言われても、キャリアを積んでいない場合は、夫と同じだけの収入を得るのは困難。
例えキャリアを積んでいても、夫と同レベルの能力があるかどうかも、重要ポイント。
(これは、仕事を続けていようが、結婚していなかろうが、個人レベルで歴然とした違いがある。)
一旦、家庭に入って、また働き出したとしても、
家庭との両立を図り、仕事内容や、時間、収入面で、
あくまでも家庭に力点が置かれることが多い。
そのプロセスがあるのに、夫と急にバトンタッチしても、ハンディがある。
しかし、家庭に入ることを決めたのは、自分の意志なんだろうから、
自分の取った行動の結果は、自分で受け止めなければならない。
口いっぱい平等を掲げて権利を主張するのも
男女の区別なく働けるようになるまでの、道のりのひとつであるなら、応援もしよう。
そうなるには、厳しい仕事を男性同様、こなさなければいけない。
重圧にも耐えなければならない。
家庭での理解、協力、バックアップも必要だ。
男性と肩を並べて働くというところにまでたどり着く、能力、忍耐力、やる気がない理由を、
女性だから、家庭があるから、とういことに摩り替えている人を見ると、うんざりする。
確かにハンディを乗り越えて、頑張り抜くのは、並大抵のことではない。
ハンディのせいで、乗り越えられない壁もある。(ハンディは、家庭の事情を抱える男性にもある)
しかし、乗り越える前に、ハンディ以前のところで、自分自身を甘やかす女性もいる。
(つづく)